2016年度 台湾研修報告レポート高雄市・台南市について

家政学科 3回生 Aクラス ITO  静宜

 

今回の台湾研修プログラム内では様々なところに行くことができたが、私は2週間目の土日に自由行動で訪れた、高雄市と台南市について記したいと思う。

 

■高雄市について

 高雄市(Kaohsiung)は台湾南部に位置する台湾第二の直轄都市である。17世紀に打狗(台湾語・Ta-kau)という村が発祥で、高雄という名称は日本統治時代に改称されたものである。

 日本の統治以前にオランダに統治されていた時代や、イギリスが領事館を建て、貿易の拠点にもしていた時があった。そのため、現在はその史跡が観光地として有名になっている。現在は港を中心に多様な分野で栄えるスポットが多くあり、台湾経済発展の拠点の1つとなっている。

■実際に訪れた場所についての紹介

・打狗英國領事館文化園区

 1879年に建てられ、現在は史跡としてだけでなく、高雄港を見下ろすことができる夜景スポットとしても有名である。赤レンガでつくられており、山上には領事官邸、下ると領事館があり、2つは登山古道で繋がれていた。館内には高雄港の貿易の歴史や、中日講和条約についてなどの資料が豊富に展示されていた。

・高雄第二芸術特区

 高雄市内の現代芸術の拠点の1つである。広い敷地の中には元々倉庫として使われていた場所を展示・イベントスペースにしたり、巨大なオブジェ、建物そのものがアートとして表現されていたりと、自由な発想に基づいた数多くの作品を、老若男女問わず楽しんで鑑賞・体験することができるようになっていた。

・蓮池潭・龍虎塔

 その名の通り、広さ約42haの大きな池にはたくさんの蓮が植えられている。いかにも中国らしい独特な建物がいくつもあり、その中でも特に有名なのが龍虎塔である。

 大きな口を開けた龍の塔から入り、出てくるのは虎の口からである。これは、台湾で龍は最も善良な動物、虎は最も凶暴な動物とされており、龍の口から入り虎の口から出ることで、今までの自分の悪行が清められ、災いを取り払うとされているためである。

龍と虎の内壁にはカラフルな色彩で孔子や、死後の世界などについての絵が描かれていた。また、それぞれの塔は7階建てで、螺旋階段で最上階までのぼることができた。のぼるのは大変だったが、最上階からの眺めは非常に綺麗であった。

・美麗島駅

 世界で最も美しい地下鉄駅のランキングで第二位にランクインしたことがある有名な地下鉄駅である。ここで最も有名なのは地下1階の「光之穹頂」という名前のステンドグラスである。このステンドグラスは直径30mもある巨大な環状の作品で、水・土・火・光の4つをテーマに描かれており、その中心には静と動を表す2本の柱が建っていた。4年の歳月をかけて造られたもので、色彩の鮮やかさとその大きさに見とれる人々で広場が賑わっていた。

■台南市について

 台南市(Tainan)は台湾五大直轄市の1つで、かつてはオランダが根拠地であるゼーランディア城を置いた地でもある。

 現代的な都市景観に加え、多くの旧跡が残っているため「台湾の京都」とも呼ばれる。

 清朝時代の初期は台南が首府であり、日本の統治時代に台湾の中心地は台北に移ったものの、その後もしばらくの間台北に次ぐ地方都市として発展を遂げていた。

 現在は美食の街としても有名である。

■実際に訪れた場所についての紹介

・奇美博物館

 2015年に新館がオープンし、現在団体は2か月待ち、個人でも完全予約制という非常に人気の高い博物館である。元は台南の実業家が個人で収集したものを展示した博物館としてつくられた。約4000点にわたる豊富なジャンルの展示品があり、一日いても全てを観覧することは難しいと思えるほどであった。

・赤嵌楼(プロヴァンシア城)

 かつてオランダ統治時代にオランダ人によって建てられたものだが、鄭成功の時代には政治の中心にもなった、非常に重要な旧跡の1つである。赤はオランダ人の髪色が赤毛であったことから由来している。

・安平古堡(ゼーランディア城)

 台湾で最も古い城跡である。オランダ統治時代にはオランダ東インド会社の中心として、また鄭氏政権時代は3代にわたって王城としてつかわれた。現在も当時の城壁や大砲が残っており、非常に貴重な旧跡である。

・徳記洋行

 元はイギリスの貿易商の店で、現在も外壁は真っ白のままである。館内は安平の歴史についての多くの展示がされていた。

・安平樹屋

 元はイギリス商の倉庫で、現在はいくつもの古いガジュマルの木が絡み合い、荒廃感を帯びたひとつの芸術作品のような見た目をしていた。

 

■まとめ・感想

 今回は高雄市と台南市のみについて記したが、ここ以外にもかつて台湾が他国に統治されていた時代の面影を感じる場所が多く存在していた。また、建造物だけでなく文化にも影響しているものがあり、そういった混在した部分に私は非常に関心を抱いた。そして、この研修プログラムでは中国語の学習だけでなく、そういった部分への理解や、さらなる関心をもつことが十分にでき、参加して本当に良かったと思う。

 今後もこの研修で得たものを元に、中国語学習や台湾についての知識を深めることに意欲的に取り組んでいきたい。     


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