華南師範大学

 

 華南師範大学は1933年に中国広東省広州市天河石牌に創設された大学である。中国の重点大学の一つでもある。石牌以外、大学城、南海にもキャンパスを持つ。近年、海外の大学との交流に力を入れ、すでに50カ国の大学と交流している。

 本学とは20005月に友好校条約を締結し、お互いに交換留学生を派遣することに同意した。同年10月に華南師範大学の交換留学生2名が来日、本学の日文学科で勉学していた。留学生は華南師範大学の日本語学科の3回生で、日本語に不自由はない。日本人の学生と同じ授業を受け、日文学科のゼミにも参加した。それ以来、毎年2名の日本語学科の3回生が本学に留学して来るようになった。留学期間は1期生以外、1年間である。留学生は本学の天神寮で日本人学生とともに生活するため、日本の生活にもすっかりなじみ、帰国の際には日本人学生と区別できないほど、日本語が上達するようになる。これは華南師範大学の日本語学科で評判となったようである。

 本学の学生も身近に同年代の中国人学生がいることで、中国に対する興味を持つようになり、中国へ留学しょうと考える学生も増えつつある。

 本学は中国語学科がないため、華南師範大学に派遣する留学生は全学から募集せざるを得ない。又、学生の資格取得などの関係で、留学期間も華南師範大学の留学生のように1年間とは限らない。7ヶ月の選択肢もある。実際どのような学生が華南師範大学に留学に行ったのか。2007年の時点で今まで華南師範大学へ派遣した学生は、3学部中、新設の神戸国際教養学科と管理栄養以外は、ほぼすべての学科から留学生を出している。なかでも史学科が一番多い。

 この交換留学は本学の中国語教育にどのような影響を与えただろうか。交換留学生は全学から選抜するため、全学の中国語教育を強化せざるをえないようになった。統一教科書の編集採用、AV教材の制作に取り組んだのもこのためである。統一教科書は2004年から使用し始め、AV教材も2007年に完成し、速習クラスで使われている。今、皆さんが使っているこの教科書もその統一教科書の1冊である。留学については、長期留学以外、20072月から短期留学も実施された。

 華南師範大学との交流、中国語教育の強化によってどのような効果がもたらされただろうか。中国語検定試験の結果を見ると、2000年にない2級.3級の合格者が現在続出している。中国語学科はないが、本学の中国語教育と留学機会を上手に使えば、それなりの中国語能力を身に付けられることが証明されている。

 

資料 『中級中国語課本』改訂版 (神戸女子大学中国語研究室 2007年)